今週のトピック

「主にある幸福」2019年 8月 11日

詩篇 73篇 28節

「しかし私にとっては、神の近くにいることが、
しあわせなのです。
私は、神なる主を私の避け所とし、
あなたのすべてのみわざを語り告げましょう。」

(引用元:聖書 新改訳 2003新日本聖書刊行会)

先週月曜日(8/5)、2日に天に召されたSさんの告別式を行いました。その式でご長男が証しをして下さったのですが、Sさんは召される2週間ほど前に、「自分の人生は幸せだった」と、感謝のことばをかけられたそうです。満95歳、80年に及ぶ信仰生活の末の、その言葉に大変感動しました。

上記のみことばを含む、詩篇73篇には「しあわせ」とは何かというひとつの答えが記されているように思います。世の人々が豊かな生活を送り、それに対して信仰者である自分が絶えず困難の中にあることに大きな葛藤を覚えるのです。しかし礼拝の中で彼は真実に気づきます。

「私の心が苦しみ、私の内なる思いが突き刺されたとき、私は、愚かで、わきまえもなく、あなたの前で獣のようでした。しかし私は絶えずあなたとともにいました。あなたは私の右の手をしっかりつかまえられました。あなたは、私をさとして導き、後には栄光のうちに受け入れてくださいましょう。天では、あなたのほかに、だれを持つことができましょう。地上では、あなたのほかに私はだれをも望みません。この身とこの心とは尽き果てましょう。しかし神はとこしえに私の心の岩、私の分の土地です。(詩篇73:21-26)」

主にある幸せを地上において味わい、今は天において豊かな慰めを受けているSさんを覚えつつ、私自身も今、愛する主が共にいて下さる事こそ、私の「しあわせ」であることを思う者でありたいです。

(文=加藤信行 副牧師)


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