今週のトピック

「何よりもまず愛し合いなさい」2019年 5月 5日

ペテロの手紙第一 4章7-8節

「万物の終わりが近づきました。
ですから、祈りのために、
心を整え身を慎みなさい。
何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。
愛は多くの罪をおおうからです。」

(引用元:聖書 新改訳 2003新日本聖書刊行会)

先週、日本の国においては元号が変わるという大きな節目に私たちは立ち合いました。社会が、時代が確実に移り変わり、「時計の針」が主の定められた終わりの時に向かって確実に刻まれていることを改めて思わされました。

もっとも新年を迎える1月にも同じように感慨を感じていたはずなのです。もしかしたら1年に1回迎える節目なので、忙しない日常の中で惰性になっていた部分があったのかもしれません。時代の変化を思う中で、いかに自分が日常をなんとなく過ごしているかを反省させられます。しかし、上記のみことばを思う時に、祈りにより励んでいくために身を慎むことに続いて、「何よりもまず」と熱心に愛し合うことが教えられていることに、心が動かされます。すなわち、私たちがなすべきことはいつも変わらず、愛し合うことに尽きるのです。

先週木曜日から2日間、短い滞在でしたが大阪の家内の実家に帰省しました。敗血症になり病院にて闘病生活を送っている義父を見舞うためです。想像を絶する痛みと闘っている義父と、それを祈りにより必死に支える義母のとりなしを目の前にし、正直言葉を失い、祈ることしかできませんでした。しかし、より近くで痛みを分かち合い、愛し合える幸いを覚えます。いつの時代であっても神さまが私たちに望まれていることはこの事なのだと考えさせられています。

(文=加藤信行 副牧師)


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