今週のトピック

「柔らかな心を持ちたい」2019年 3月 10日

列王記第2 5章 13節

「わが父よ。あの預言者が、
もしも、むずかしいことをあなたに命じたとしたら、
あなたはきっとそれをなさったのではありませんか。
ただ、彼はあなたに『身を洗って、きよくなりなさい』
と言っただけではありませんか。」

(引用元:聖書 新改訳 2003新日本聖書刊行会)

イスラエル王国が南北に分かれていた時代、北の王国を脅かしていたアラムの将軍、ナアマンという人が聖書に出てきます。彼は重い病気を患い、苦しみの中にありました。そんな彼を見かねて、何と敵国に捕らえ移され、彼の家で仕えていたイスラエル人の若い娘がとりなしをするのです。「自分の国には神の人がいて、その人ならあなたを直してくださるでしょうに」と。

それだけでなく、いざその神の人のところに助けを請いに訪れたナアマンが、難しい事ではなく簡単なことを言われたのに腹を立て、帰ってしまおうとした時にも、その家来たちが彼をとりなしました。「やってみましょうよ」と。それが上記のみことばです。

私自身、このみことばに触れ、愛のとりなしをする家来たちの思いにも心動かされるのですが、実際にその忠言に素直に聞き従ったナアマンの柔軟さ、その柔らかな心に大変教えられています。

日々の生活で、仕事の中で、意固地に自分の考えに執着してしまう時があります。ナアマンのように物事を難しく考えてしまい、周りの方々にご迷惑をお掛けした事をも思い起こします。ナアマンがその柔軟な心により、周囲と良い関係を作り、何よりみことばを素直に受け入れたことで病を癒され、祝福を受けたことを教訓に、自分の心の頑なさを反省する機会となっています。

<トールサークル3月度メッセージより一部引用>

(文=加藤信行 副牧師)


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