今週のトピック

「雨が降っても」2019年 3月 3日

申命記 11章 14節

「わたしは季節にしたがって、
あなたがたの地に雨、
先の雨と後の雨を与えよう。
あなたは、あなたの穀物と
新しいぶどう酒と油を集めよう。」

(引用元:聖書 新改訳 2003新日本聖書刊行会)

先週の木曜日、久々にまとまった雨が降りました。冬の間、太平洋沿岸、特に東京近辺は雨が降らず、晴れの日が続きます。今年は雪が降る日があったり、雲に覆われるような日もありましたが、雨が降っても弱く、短い時間だったと思います。そして、2月下旬にして春のような気温の日が続き、先日、どしゃぶりのような雨の日があったわけです。日々のことに目を奪われがちで意識をすることがないのですが、季節が着実に変化してきていたのだなあと思わされます。

しかし感慨に浸ってばかりはいられません。いざ息子の待つ幼稚園に出かけようとします。傘を片手に、これまでは両手で持っていた2つのカバンを強引にもう片方で持ちます。かなりきつい…。途中で手がしびれてしまい、迎えを待っていた息子にも不機嫌な顔で「おまたせ」と声をかけざるを得ません。そして「雨がなければ」と不満をもらしてしまう私が確かにいるのです。

上記のみことばにもある通り、季節の移り変わりと「雨」は神様の恵みであることを教えられます。しかしその後の「穀物を集める」のは人間側の仕事です。その中で疲れを覚えるのも当然ですし、惰性の中で喜びを失ってしまうこともあるでしょう。だからこそ、今与えられている日常も神さまの恵みであることを思い起こすものでありたいと思います。

息子と雨の中、ゆっくりと教会まで歩いて行くのは辛かったですが、この雨で元気を取り戻している植物たちを横目に、神さまの恵みに思いを馳せました。

(文=加藤信行 副牧師)


[ 今週のトピックス一覧に戻る ]