今週のトピック

「楽しみを見出しながら」2018年 10月 14日

伝道者の書 3章 13節

「また、人がみな、食べたり飲んだりし、
すべての労苦の中にしあわせを見いだすことも
また神の賜物であることを。」

(引用元:聖書 新改訳 2003新日本聖書刊行会)

先々週(9/30)のトピックでも触れましたが、すっかりつくし野の街並みは秋一色になりました。街路樹の葉が次々と家々の前に落ちていき溜まっています。教会前の歩道も例外ではなく、先週は掃き掃除に追われることに。

正直、面倒だなという思いが心にチラつくわけです。しかし近隣の方々への証しのためと思い、はじめは黙々と行っていました。そうしていると、ふと神学生時代にお世話になったある先生の口癖(この季節限定の)が思い起こされました。

「秋は困ったお客様がいっぱい教会に入って来られますから大変ですね。駐車場がいっぱいになりますから。今日も朝から一苦労でしたよ。そうでしょう?」とこんな感じでいきなり問いかけられ、私をはじめ神学生一同、はじめはあっけに取られていました。先生はその後いたずらっぽくフフフと笑われて、お客様というのは『落ち葉』のことだと話されるわけです。先生は毎年この季節が来るたび、得意げにこの冗談を言われ、その様子が面白くて印象深く記憶に残っています。

そこで私も誰も見ていないことを確認しつつ「困ったお客様にはお帰りいただかないと」と先生が付け加えられていた常套句を口に出しながら、落ち葉を集め、楽しみながら奉仕に励む事ができました。「労苦の中にもしあわせを見出すことができる」という上記のみことばを実感できたような気がします。

(文=加藤信行 副牧師)


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