今週のトピック

「よみがえる記憶」2018年 10月 07日

詩篇 46篇 1-2節(抜粋)

「神はわれらの避け所。また力。
苦しむとき、そこにある助け。
それゆえ、われらは恐れない」

(引用元:聖書 新改訳 2003新日本聖書刊行会)

最近、幼い時の記憶がよみがえってくることが多くあります。それはちょうど私の息子と同じくらいの年齢(6-7歳)の頃です。

私はアレルギー性の小児喘息を患っていましたので、発作がひどくなることも多く、近くの病院によく入院していました。夜中に自転車で病院に連れて行ってくれた母や、車で祈りながら向かってくれた父の姿が思い起こされます。そして呼吸が苦しくて意識がもうろうとする中で、自分が神さまに向かって「助けてください」と祈っていたこと、点滴が打たれだんだんと苦しさがなくなっていき、そのまま1週間ほど、子どもからしたら退屈であるはずの病院で過ごしていたこと。これらは普通に考えれば悪夢として心に刻まれていてもおかしくない記憶です。

しかし私にとってこれらの記憶は良い思い出として振り返ることができる恵み、神さまからの慰めです。いかに自分が愛されて育ったか、神さまが私のいのちを守り、いつも助けて下さったか、祈りがいつも聞かれていて神さまはいつも共にいて下さっているという実感を確かに持つことができていました。そして退屈のはずの病院生活もおしゃべりに付き合ってくれる看護師さんたちとの時間が楽しかったことをよく覚えています!好きなアニメもいくらでも観れて、野球中継の中でスポーツから感動できることもその時に知る事ができました。

神様は幼い時にこそ、どんな苦難においても愛と喜びを見出そうとする習慣を私に教えてくれたのかもしれません。今、その記憶と信仰が私を支えてくれています。

(文=加藤信行 副牧師、10/11加筆して掲載)


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