今週のトピック

「パンダだって休みたい」2018年 5月 06日

第1テサロニケ人への手紙 5章14節(抜粋)

「すべての人に対して寛容でありなさい。」

(引用元:聖書 新改訳 2003新日本聖書刊行会)

先週月曜日(4/30)、上野動物園へCSハイキングに出かけてきました。そして参加者のうち、私を含めた半分ほどのメンバーは、他の方々より約1時間前には現地に着けるよう、朝早く出発しました。今話題になっている子パンダ・シャンシャン(メス)を観るためです。

予想通り動物園は開園時からかなり混雑していましたが、私たちはそのパンダを観ることができる権利を、時間指定の整理券を受け取ることで無事に獲得することができました。ホッと一息と、後から加わった方々とも合流し、園内を楽しく散策して回りました。しかし昼食後、指定された時間にワクワクしながら行ってみたのですが、並んで入った先に子パンダの姿をなかなか見つけることができません。係員に促され、少し高台になっているところに、丸まって眠りこけているパンダらしい姿を見つけましたが、顔さえも見ることができませんでした。楽しみにしていただけに、正直がっかりさせられました。

その後、帰路の途中、家内の携帯電話に大阪のお義母さまからパンダはどうだったかというメールが届きました。家内が「寝ていてがっかり」というような内容を返すと、すぐに「それはパンダもお疲れだったのでしょうね」と返信がありました。それを読み二人で大笑いしてしまったのですが、確かにシャンシャンも午前中から多くの人たちに観られて大変だったろうなと、彼女を(正確には動物園の運営に対してですが…)許せる気持ちになり、大変不思議な思いを持ちました。

何事も自分たちの都合に全てをあわせて動いてくれるわけではありません。ただそのような状況でも相手(関係する方々)を思いやり、寛容の気持ちを持つことで、笑って前を向ける心を持てるのだと学んだ気がします。

(文=加藤信行 副牧師)


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