今週のトピック

「三寒四温」2018年 3月 11日

創世記 8章 22節

「地の続くかぎり、種蒔きと刈り入れ、
寒さと暑さ、夏と冬、
昼と夜とは、やむことはない。」

2月下旬から、温暖な日がかなり増えました。ただ厳しい寒さからこのまま解放されるというわけではなく、やはり凍えるような天気の日もまだまだあります。その寒暖差に身体は悲鳴をあげ、「勘弁してほしいな」と愚痴をこぼしつつ、「三寒四温だからしょうがないな」と古くから言われる四文字熟語を口にし、自分を納得させていました。ただちょっと気になって辞書を引いてみたところ、意外な意味合いを知ることになりました。

実は「三寒四温」の正確な意味は『冬に、三日寒い日が続き、次に四日暖かい日が続くこと』と載っていました。もともとは中国の北東部や朝鮮半島で見られる気象現象だそうで、その傾向が日本列島の太平洋側にも言えることから、ここ日本でもよく使われるようになったそうです。しかし、そう言われても腑に落ちません。それもそのはずで、近年の日本列島の冬季の気候は以前と比べ複雑になり、そのような周期的傾向はほとんどなくなり、最近ではこの四文字熟語は単に『冬から早春にかけて寒暖を繰り返す陽気』を指すだけの言葉になっていると、現代の用法も解説するネット辞書には追記されていました。

調べてみて最終的には「なるほど」と納得したわけですが、考えてみると気候に限らず、私たちを取り巻く状況は決して単純なものではなく、社会の大きな変化もあって、より複雑なものになってきている気がします。前には通用したことが、今は簡単にはいかないということが多くなっていると感じるのです。ただ同時に、春夏秋冬が以前と同じく移り変わっていくように、神様が定めた摂理と信仰者への変わらない約束も確かなものだと改めて信じたいのです。なかなかうまくいかない耐える時が続くとしても、私自身、春を信じて待ち望む信仰を持っていきたいと願わされています。

東日本大震災から7年。複雑な問題が今だ被災地に多く見られることを伝え聞きます。私たちはこれからもすべての人の上に復興が来るまで、祈りを決してやめないでいたいと強く願っています。
<※一部3/13に追記>

(文=加藤信行 伝道師)


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