今週のトピック

「見られなくていい」2018年 1月14日

マタイの福音書 6章 3節

「あなたは、施しをするとき、
右の手のしていることを
左の手に知られないようにしなさい。」

年が明け、会堂外壁に設置していたイルミネーションを外す奉仕を行いました。高所作業になりますので、大変緊張しますし細心の注意を払わなくてはいけないのは当然なのですが、同時に、私にとっては数少ない(?)男らしさを、幼稚園児の息子にアピールできる機会でもあり、昨年取り付ける時には「パパはすごい!」と興奮しながら応援してもらえていました。

ところが今回、意気揚々と「よし、これから外すからね、外に来る?」と呼びかけたところ、「付けるのは面白いけれど、外すのは見なくていい」とズバッと言われてしまい、これまでがどうだったかはわかりませんが、今はこの件で父には全く関心がない事が発覚し、正直かなりショックを受けました。

作業中、ちょっと気恥ずかしい思いも心に抱えながら考えたのは、自分も一生懸命に頑張る姿を認められたい、といつの間にかに思っていたのだなぁという事です。そして上記のみことばの通り、善い事を他の人に見せるためではなく、神様が見ておられる事を信じ愛によってしていくことが大事だと思いました。たとえ誰も自分のしたことに気付かなくても、それで感謝なのだという思いが心に浮かんできました。誰が褒めてくれなくても、いつもの普通の日常が守られていくことの大切さをも考えさせられました。

作業が終わり、自宅に帰ろうとした時、息子は何も無くなった外壁を見て「ちゃんとなくなったね」と一言…。その一言を言ってもらえるだけで十分だなと思いました。

(文=加藤信行 伝道師)


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