今週のトピック

「人間が造ったものでしかない」2017年10月22日

詩篇 20篇 7節

「ある者はいくさ車を誇り、ある者は馬を誇る。
しかし、私たちは私たちの神、主の御名を誇ろう。」

先週は冷たい雨の日が続き、秋から冬へと移り変わっていく季節を感じます。月曜日、教会車の運転中にエアコンの吹き出し口から暖かい風が出て来ました。その日は12月上旬並みの気温だったそうなので、当然と言えば当然なのですが、車搭載のエアコンが自動で切り替わる便利さに改めて感心しました。

技術の進歩は本当に速く、次々と新たな機能が生み出されています。ただ同時に使う側がそれを使いこなせない事も多々あると思います。実は教会車のエアコンもそうで、昨冬まで、車全体を暖めようと後部座席用の空調を強くしてみても冷たい風しか出て来ず、逆効果になり困っていたので、車検の折に故障だとマツダの方に相談したのですが、担当者から後日、「仕様で(もともと)暖房の風はそこから出ないので、冬は使用しないで下さい。説明書にも書いてあります」と言われ、恥ずかしい思いをしました。便利な機械(コンピュータ)も人間が造ったものでしかなく、こちらの思い通りに動いてくれるような万能な存在ではないのだと、改めて思いました。

上記のみことばは、戦いにおいて何を頼りにしているかを歌った詩篇です。どんなに優秀な武具を持っていても、それは本当の誇りにはならない、もっと頼れるものがあることを示しています。人間が造った物の便利さに豊かさを感じる日々を私自身送っていますが、それだけに頼り切る生活をしないように気をつけたいと思います。それには限界もあるのです。また何より、いざという時に真に頼れる、完全な主のうちにあることを喜び、日々感謝して歩みたいと願っています。

(文=加藤信行 伝道師)


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