今週のトピック

「若くても思い巡らす」2017年09月24日

ヨハネの福音書 4章 10節

「イエスは答えて言われた。
『もしあなたが神の賜物を知り、
また、あなたに水を飲ませてくれ
と言う者がだれであるかを知っていたなら、
あなたのほうでその人に求めたことでしょう。
そしてその人はあなたに生ける水を
与えたことでしょう。』」

先日、教会学校に集っているユースのメンバーが通っている学校で学園祭が開催され、足を運ぶことができました。女子校とは言え、若さあふれるその雰囲気を感じ、自分の学生時代を思い出しつつ、目的の演劇部の公演「聲(こえ)の形」を観劇しました。高等部の学生たちの演技はなかなかのもので、感情移入し、役に入りきっている演者も多くいて大変感動させられたのですが、その演じられた作品、その内容に驚きにも似た感銘を受けました。というのも、その取り上げられたテーマは「罪」とその「罪悪感」であり、その先に「命の価値」を見出そうとする等身大の高校生たちが描かれていたからです。

このような重たい主題をよく選んだものだ、という驚きと、この劇がアニメーションの映画をもとにしていて、さらにその映画の原作が少年漫画である事を予め知っていたこともあり、多くの中高生たちがこの作品の内容に惹かれ、共感しているのではないか、と考えさせられました。私自身も中高・青年時代に、多くの葛藤や悩みを持ち、友人たちと色々と話し合った事を思い起こすのですが、人には言えない「罪」の問題は誰にも言えず一人思い巡らすしかありませんでした。しかし、私は神様を幼い時から信じていたが故に、その悩みは神様に委ねられました。

そう考えると若く繊細な彼らが、”神様なし”に抱え続けている思いは、あまりに重たいものなのだと...。だからこそイエス様は「わたしを知っていたなら、自分で求める」と言われたのだと、改めてみことばの意味を悟り、「知らせたい」思いを強くさせられました。

(文=加藤信行 伝道師)


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