今週のトピック

「いつもと違っても美しい」2017年09月10日

使徒の働き 10章 12-13節

「その中には、地上のあらゆる種類の
四つ足の動物や、はうもの、
また、空の鳥などがいた。
そして、彼に、『ペテロ。さあ、ほふって食べなさい』
という声が聞こえた。」

お気づきの方も多いかもしれませんが、8月の中頃から玄関近くの花壇に、他の花々が上を塞いでいるのにも関わらず、ニョキっとサルビアの花が顔を出して咲いています。どんどん茎は伸び他の花より数段元気にさえ見えます。私はよく知りませんでしたが、サルビアは夏から秋に花を咲かせるそうで、特に夏の間冷涼なところが咲くのには条件が良いそうです。

もともと今春に種を蒔いたわけではありませんから、おそらく昨年より土の中に残っていた種が、芽を出したのでしょう。しかし花壇の他のところに植えられていませんので、とても調和しているとは言えませんし、その「いつもとは違う状況」が変に思えました。はじめは抜いた方が良いかなとさえ思いました。ただ、よくよくその花を見る時、自然の力強さ、人間の計算を超えた美しさをも感じるようになり、そうすると不思議なもので、個人的にはこれもありかなと考えるようになりました。

私が特にそうかもしれないのですが、いつもとは違う事、いつもは接しない状況を受け止めるのは時々、困難を覚えることがあります。しかし上記のみことばが、ユダヤ人伝道にこだわりを持っていたペテロに、神様から語られたように、慣れ親しんでいたところから「別のもの」もしくは「新しいもの」を受け入れるよう示される時が私たちにもあるのかなと思わされます。ペテロは不思議な夢の中で、「私が言うのだからいつもと違うものも食べなさい」という神様の声を聞いた後、これまでの自分の伝道観を素直に変えて、神様に従い外国人への伝道をスタートさせました。私も、神様の御心なら自分の「外」の事を受け入れる、心の広さを持つものでありたいと願います。

(文=加藤信行 伝道師)


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