今週のトピック

「思いをつなげていく」2017年08月27日

ヨハネの福音書 20章 31節

「しかし、これらのことが書かれたのは、
イエスが神の子キリストであることを、
あなたがたが信じるため、
また、あなたがたが信じて、
イエスの御名によっていのちを得るためである。」

ここ2週間ほど、テレビや新聞記事、インターネットで公開されているコラムなどで、太平洋戦争時の特集を見たり、読むことができました。改めて平和の尊さと、憎しみの連鎖による悲劇、悲しみを考えさせられました。私自身、キリスト者として心から不戦を願い、主に対して祈り続けることの大切さを覚えます。

そして強く思わされたのは、実際に戦争を経験し多くの親しい人々を失い、悲しみに暮れた方々の、「決して戦争はしてはいけない」という思いを、平和な時代を生きて来た私たちがしっかりと受け取り、次の世代に伝えていかなければいけないという事です。過ちを繰り返さないために、尊い命の犠牲を決してむだにしないためにも、伝えられた側の私がその思いを伝える者になっていきたいと願います。

そして命の尊さを伝える思いについて考え巡らしている時、上記のみことばを思い起こしました。福音書の著者である使徒ヨハネの思いがここに記されているのですが、同時にこれは神様の私たちへの思いだと信じます。『イエスキリストの十字架と復活を、あなたたちが信じて、永遠のいのちを得て欲しい』という思いを確かに受け取った私が、次につなげていきたいと切に願います。「人は、たとい全世界を得ても、いのちを損じたら、何の得がありましょう。自分のいのちを買い戻すために、人はいったい何を差し出すことができるでしょう。(マルコの福音書8章36-37節)」のみことばを今日、心に強く示されています。

(文=加藤信行 伝道師)


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