今週のトピック

「道ばたでの出会い」2017年07月23日

ヨハネの福音書 4章 6-7節

「そこにはヤコブの井戸があった。
イエスは旅の疲れで、
井戸のかたわらに腰をおろしておられた。
時は第六時ごろであった。
ひとりのサマリヤの女が水をくみに来た。
イエスは『わたしに水を飲ませてください』と言われた。」

先日、久々に都内・千代田区の方まで出かけました。そこで、前日に顔を合わせたばかりの、あるご夫妻と道ばたでばったり出会い、互いに驚き合いました。狭いとは言っても日本という国の、東京、それも特定の場所で、約束してもいないのに知り合いと出会うというのは確率的に相当低いと言えることでしょう。

しかし聖書の中には、「偶然」だと捉えることもできる「まれ」な出会いに、神の深い思慮がある場合も見出せると思います。イエス様は当時、イスラエル人たちが忌み嫌って通らなかった町を通り、普通は昼間には暑くて誰も利用しない井戸のそばで休憩し、そこで人目を避けてやってきた女性と出会われ、彼女を救いへと導かれました。彼女にとっては奇跡的な出会いに思えたことでしょう。

そして、そのような事を考え巡らしていた同じ週の木曜日、車で息子を幼稚園に迎えに行った帰り道にも「出会い」がありました。人通りが少ないところを通っていると、約2,3年前まで教会にちょくちょく来てくれていた男の子が自転車に乗っているところを見つけたのです。彼は引越しをしていったので本当に久しぶりの出会いでした。車中の窓越しからでしか話しかけられない状況で、あまり長くは話せませんでしたが、変わらない笑顔を見ることができ、私からはまた顔を出してねと話しかけることができました。神様は不思議な出会いを与えて下さると改めて思いました。

(文=加藤信行 伝道師)


[ 今週のトピックス一覧に戻る ]