コリント人への手紙第１ １５章５８節

「ですから、私の愛する兄弟たちよ。
堅く立って、動かされることなく、
いつも主のわざに励みなさい。
あなたがたは自分たちの労苦が、
主にあってむだでないことを知っているのですから。」

春から夏にかけて、会堂裏側の草抜きが定期的に必要になります。すべて根こそぎ抜いてしまわない限り、雑草は勢いよく元どおりになろうとしてきますから、作業はイタチごっこのように思える時があります。しかし効率的に抜こうと考えると(雨が降った翌日などがよいのですが)、時期を待っている間に生え過ぎてしまい、余計大変になる失敗をこれまで何度か経験してきました。

それで少し考えを改め、最近は教会に来た時は毎回抜くことにしています。すぐに生えてくるのは百も承知の上で、「通る時に邪魔な高さのものは抜く」、「時間は10分間」とやり方を決め、適当に抜いていく事にしました。初めはやはり抜いてもすぐに元に戻ってしまい、無駄のように思える繰り返しでしたが、雑草は何度か抜かれる度に勢いがなくなっていき、根から抜けることも多くなっている気がします。また効率的かどうかは別として、いつもある程度よい状態を保てるようになった事は、成果と言えるかもしれません。

私たちにとって身近にある困難の根ほど深い場合が多いのではないかと思います。でも、いつも少しずつでも努力していれば、無駄に思えても変わっていく事もあるかもしれません。草抜きをしながら、信仰によってあきらめずに努め続けていく思いを新たにしました。

（文＝加藤信行 伝道師）

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