今週のトピック

「せめてマリヤを責めないようにしたい」2017年03月26日

ルカの福音書 10章 41-42節

「主は答えて言われた。 『マルタ、マルタ。あなたは、
いろいろなことを心配して、気を使っています。
しかし、どうしても必要なことはわずかです。
いや、一つだけです。
マリヤはその良い方を選んだのです。
彼女からそれを取り上げてはいけません。』」

イエス様を自宅に喜んで迎い入れ、もてなしのために慌ただしく働き回る姉マルタと、この時を待っていましたばかりにイエス様の前に座り、みことばに聞き入っていた妹マリヤ。一見のどかな光景に見えますが、姉マリヤの心は張り裂けんばかりに高鳴っていたと思います。なぜなら、もてなしの準備が十分に出来ていなかったからです。そして、この気持ちはついに「主よ。妹が私にだけおもてなしをさせているのを、何ともお思いにならないのでしょうか。私の手伝いをするように、妹におっしゃってください。」と直接イエス様に不平を言ってしまいました。この時、マルタは自分が間違っているなどということは、夢にも思わなかったと思います。

それに対してイエス様は「マルタ、マルタ。あなたは、いろいろなことを心配して、気を使っています。しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。マリヤはその良い方を選んだのです。彼女からそれを取り上げてはいけません。」と諭しました。忙しくなると、つい自分はどこまでも「マルタ」で、とてもマリヤにはなれないのですが、せめて「マリヤを責めない」ように」と自分に言い聞かせています。

(文=松本俊雄 牧師)


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