今週のトピック

「自分の限界を忘れない」2017年03月12日

ヨブ記 38章 1-11節(抜粋)

「主はあらしの中からヨブに答えて
仰せられた。知識もなく、……
『ここまで来てもよい。しかし、
これ以上はいけない。
あなたの高ぶる波はここでとどまれ』と。」

3月7日(火)のデイリーブレッドのコメントに、「自分はそこそこ優秀だと自信過剰になった時、クヌートの話(11世紀イングランドを支配した王。潮の満ち引きからへりくだりを悟った)に、耳を傾けるなら良薬になります。浜辺に行って潮に満ち引きを止めさせたり、太陽を傾けさせたりできるかを考えてください。誰が支配者なのかすぐにわかります。そして、自分の人生を支配してくださる神に感謝するでしょう。」とありました。

自分に自信を持つことは大切なことです。自信が無ければ、何をするにも一貫した行動ができません。少しやっては不安になり、別な方法をやり、またその途中で不安になり、別なことをやりだし、何も達成できなくなります。また、それ以上に、自信が無いと、人の意見や忠告を素直に聞けません。人の意見が素晴らしくとも、聞いてしまうと、自分が無くなるように感じるからです。

しかし、人間は限界のある不完全なものですから、自信にも常に限界があり、間違いもあることも事実です。信仰の勇者ダビデは「主は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。詩篇23:1」と告白しました。私たちから考えれば、考えられないような素晴らしい信仰の証をしたダビデでさえ、自分は「羊飼いの必要な弱い一匹の羊」である事を忘れなかったのです。忘れないようにしたいです。

(文=松本俊雄 牧師)


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