今週のトピック

「三百人は適切な人数」2017年01月29日

士師記 7章 7節

「手で水をなめた三百人で、
わたしはあなたがたを救い、
ミデアン人をあなたがたの手にわたす。
残りの民はみな、それぞれ自分の家に帰らせよ」

先聖日(1/22)のCS成人科の学びは士師記のギデオン(6-7章)でした。ミデアン人の大軍13万5千人に対して、ギデオン側は最初3万5千人でした。しかし、神様は「あなたといっしょにいる民は多すぎるから、わたしはミデアン人を彼らの手に渡さない。イスラエルが『自分の自分を救った』と言ってわたしに向かって誇るといけないから。」と、1万人に減らされました。そして、それに止まらず「まだ多すぎる」とさらに三百人に減らしてしまいます。

今まで、どうして3百人なのかわかりませんでした。しかし、ギデオンの取った作戦は、夜中敵が油断している時突然攻撃を仕掛け、敵を混乱させ同士討ちをさせるという奇襲作戦でした。奇襲作戦を成功させるために一番大切なことは、実行まで絶対に敵に気付かれないことです。そのためには人数はお余り多くない方が良いのです。敵の数13万5千人に比べれば味方の300人は余りに少なすぎます。しかし、奇襲作戦を実行するためには、適切な人数だったのかもしれません。ギデオンは三百人を三つの隊に分け、同時に攻めかかったとあります。一つの隊が百人なら一人の指揮官のもと機敏な行動がとれます。そう考えると三百人は、少ない人数ではなく適切な人数だったのかもしれません。わたしも多い少ないで動揺するよりも、その数が適切なのかどうかを見る信仰の目を持たなければと、教えられました。

(文=松本俊雄 牧師)


[ 今週のトピックス一覧に戻る ]