今週のトピック

「主のことばは、とこしえまでも」2017年01月01日

Iペテロの手紙 1章 24-25節

「人はみな草のようで、その栄えは、
みな草の花のようだ。
草はしおれ、花は散る。
しかし、主のことばは、
とこしえにかわることがない。」

先聖日(12/25)のクリスマス礼拝に、N姉の証を読ませて頂きました。今年92歳になる姉は以前から、一度自分の今までの信仰の経過の証をしたいと願っておられました。ただ長い年月になり、記憶もあいまいな点もあり、上手くできるかどうか心配しておられました。そこで息子のN兄がN姉の断片的な話を聞き、当時の十文字教会の資料や自分の記憶などを参考に文章にまとめてくださいました。その下書きを見せていただいた時、「これは信仰の証として、ぜひ教会の皆さまにも聞いて戴きたい」と思いました。そこで、今回のクリスマス礼拝に参加されるとお聞きし、急遽礼拝の中で、読ませて頂きました。N姉のバプテスマは1938年昭和13年10月16日ですから、今から78年前になります。78年と言えば本当に長い年月だと思います。特に、この時代は太平洋戦争を挟んでいますので、私たちには考えあられないような過酷な時代であったと思います。その中で14歳の少女に与えられた信仰は、時を超え、時代を超えて、子どもへ、孫へと伝えられて来ました。

私自身、日頃何とか良き証をしたいと願いながら生活していますが、その実現は本当に難しく最近、諦めてしまいたいような衝動に駆られてしまうことがしばしばありました。そのような中で、このような証を聞くことは本当に幸いでした。

(文=松本俊雄 牧師)


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