今週のトピック

「持ち物が多すぎたので」2016年08月21日

創世記 13章 5-6節

「アブラハムといっしょに行ったロトもまた、
羊の群れや牛の群れ、天幕を所有していた。
その地は彼らがいっしょに住むのが十分ではなかった。
彼らの持ち物が多すぎたので、
彼らがいっしょに住むことができなかったのである。」

教会の道路側駐車場の端にミカンの木があります。10年以上前の教員時代に理科の観察で、教室でアゲハチョウの幼虫を飼うため、柑橘類の若葉が必要になったので植えたものです。もともと近くのホームセンターで500円で買いましたので、実はあまり期待していませんでした。それでも10年以上経つと、ここ数年数個の実が生り、教会の子どもたちが喜んで採っていました。つくし野でも、よその家のみかんの木を見ると、けっこう沢山なっている木があります。どうして、教会のみかんの木はこんなに少ないのか疑問になり、人に聞いたり、調べたりして、肥料をやったり剪定の工夫をしたりしてみました。しかし結果はあまり変化がありませんでした。

ところが自然は不思議です。今年に限ってどうしたことか、数え切れないほど多くの実が生りました。そして8月に入りこの暑さのためか、どの実もグーッと大きくなりました。そこで次の問題が出てきました。それは実の重さのために、枝が今にも折れそうになってしまったのです。急いで簡単な添え木をしましたが、駐車の邪魔になるので、十分なものをつくるわけにはいきません。あとは枝が折れない程度に摘果するかです。そう思うと、豊かさは次の問題を生むことも忘れてはいけないと思いました。

(文=松本俊雄 牧師)


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