今週のトピック

「見よ、世の罪を取り除く神の小羊」2016年08月07日

ヨハネの福音書 1章 29節

「その翌日、ヨハネは自分のほうに
イエスが来られるのを見て言った。
『見よ、世の罪を取り除く神の子羊。』」

7月26日(火)の早朝、相模原市緑区の障害施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が死亡した事件は、何とも言えない大きく、暗く、深い出来事です。また、現場が相模原市という隣の市で起きた事件であり「やまゆり園」の周りの様子もよく知っている場所であることから、大変ショック受けました。

事件後、少しずつ容疑者像や、事件の経過、彼を取り巻く人間関係や、防犯対策等が報道されるようになりました。先日7月31日(日)の夜9時から、「NHKスペシャル『障碍者殺傷事件』総力取材で迫る真相!容疑者の闇・命の重さ」を見ましたが、詳しい報道を知るにつれ、もう一つの疑問が大きく沸いてきました。それは、今も世界中で発生しているテロなどの時も感じるのですが、「動機や理由はどうであれ、人間はここまで悲惨な事件を起こすことが出来るのか?」と言う問いです。人はだれでも、自分の考えや願いを持ち、何とかそれを実現したいと生きています。しかし、人には、理性や良心があり、自分の考えや願いの実現のためにでも、やってはいけないこと、越えてはいけない線があることも知っています。それをなぜ、こんなに簡単に越えてしまうのか?と言うことと、もう一つは自分も何かの時、容疑者と同じように越えてしまうのではないか?と言う恐れです。

人間の罪の大きさと同時に、イエス様が罪の贖いのために、この世に来てくださった事をただ賛美します。

(文=松本俊雄 牧師)


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