マタイの福音書　20章 26-27節

「あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、
みなに仕える者になりなさい。
あなたがたの間で
人の先に立ちたいと思う者は、
あなたがたのしもべになりなさい。」

イエス様は、弟子たちの間で「だれが偉いか、偉くないか」で反目し合った時、この世とは全く逆の「偉くなりたいと思う者は、みなに仕える人になりなさい」と教えられました。若い頃、信仰を与えられた私は、すばらしいみことばだと、深い感銘を受け、このような人生を歩みたいと願いました。それから、機会ある毎にこのみことばを思い起こし、少しでも仕えることができるように、それなりに努力してきました。その結果、完全とはいきませんでしたが、多くの面で他の方々から信頼をして頂き、多くの祝福を頂くことができ、みことばを実践する喜びを体験しました。

ところが、いつの間にか私も歳を重ね、教会も保育園の働きもリーダーシップを取らなければならない場面が多くなりました。その時、純粋に「みなに仕える＝自分の益より他者の益」のためにできるかどうか、試されることが多くなりました。その一番の誘惑は、自分に良くしてくれる人には良くできるが、自分の意見や考えに反対したり、批判的な人にはなかなか同じように対応できないことで、そのような自分に気付かされることがあります(恥ずかしながら態度や表情に出てしまい、家内に注意されます)。最初の信仰に戻らなければと強く示されています。

（文＝松本俊雄 牧師）

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