今週のトピック

「苦い根が芽を出して悩ます」2016年05月22日

ヘブル人への手紙 12章 15節

「あなたがたはよく監督して、
だれも神の恵みから落ちることのないように、
また、苦い根が芽を出して悩ましたり、
これによって多くの人が汚されたりする
ことがないように、...」

3年程前、会堂前の駐車場横にあったレモン(もどき)の木が大きくなり過ぎてしまったので、思い切って切り倒しました。その時、根まで掘り起こすのが大変なので、そのままにしておきました。ところが地中に根があるため、毎年春になると新しい芽がどんどん出てきました。レモンの枝にはトゲがあるため、少し放って置くと、あ!と言う間に成長し、トゲも硬くなり、またその処分がなかなか大変になります。

木の生命力の強さに驚くとともに、上記のみことばを思い出しました。キリスト者はイエス様の十字架によって罪赦された者ですが、同時に罪を犯すものです。その時、聖書は悔い改めて再出発するなら、また祝福の道を歩むことができることを教えています。しかし、現実として同じ罪(失敗)を何回も繰り返してしまうことがあります。そんな時、どう考えればよいのでしょうか?その原因は罪の苦い根(本当の原因)の処理が不十分だったのではないかと思います。特に、人にはそれぞれその人特有の弱さがあるような気がします。その弱さを早く自分で気づき、対策を取らなければ、新しい人生は始まらないと思います。私の弱さは、「決断をすべき時に先送りしてしまう事」があります。そんな思いが心に浮かんだら「これは私の苦い根だ」と言い聞かせ、負けないようにしたいと祈っています。

(文=松本俊雄 牧師)


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