今週のトピック

「塩が塩気をなくしたら」2016年03月06日

マタイの福音書 5章13節

「神の御名はとこしえからとこしえまでほむべきかな。
知恵と力は神のもの。神は季節と時を変え、
王を廃し、王を立て、知者には知恵を、
理性のある者には知識を授けられる。」

先週、食事のためにレストランに行く機会が何度か重なりました。レストランに行く時、食事以外にもう一つの楽しみがあります。それは、どのお店も商売である以上サービスに様々な工夫をしているからです。そのお店、そのお店で工夫されたサービスがあります。ポイントはもちろん、順番待ちの部屋、待ち時間の過ごし方、キッズコーナーの設置、店員さんの声かけの仕方など、実に様々な気配りや工夫があります。その様子を観察しながら、こんなサービスを考えているのか、また新しくこんな事を始めたのか、こうしてお客さんの心をつかもうとしているのかと、良い勉強になります。

先日来客があり、以前はよく行きましたが、最近しばらく行っていないお店に行きました。店は普段の日で、すごく空いていて、私たちともう一組の家族連れの方々だけでした。しかし、出された料理を戴き、びっくりしました。実に美味しいのです。しばらくぶりのこともありましたが、コックさんやお店の方々の心意気を感じました。私が店の人なら、お客があまり少ないと意欲も減退してしまいます。しかし、「少ない客だから最高の料理を出そう」と考えることも出来ます。改めてレストランはサービスよりも「味」こそ大事なのだと深く思わされました。また信仰者としてうまくいかない時こそ、「塩け」を失わないようにしようと、自分に言い聞かせました。

(文=松本俊雄 牧師)


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