今週のトピック

「天の御国の希望」2016年01月17日

ピリピ人への手紙 3章 20−21節

「けれども、私たちの国籍は天にあります。
 そこから主イエス・キリストが救い主として
 おいでになるのを、私たちは待ち望んでいます。
 キリストは、万物をご自分に従わせることのできる
 御力によって、私たちの卑しいからだを、
 ご自分の栄光のからだと同じすがたに
 変えてくださるのです。」

この1月、教会ではお二人の方の召天1周年記念会を行いました。 お二人ともこの地上の生活では、試練と困難な生涯を歩まれた方でした。特に、お一人の方は教会が小川の地で伝道を開始して 間もないころ、私たちの教会に来られた方で、大正時代の末にお生まれになり、日本の国が大戦をはさんで一番困難な時代に 青春時代をおくられ、いろいろな理由から生涯独身で、家族を持たない方でした。 また信仰的には熱烈で厳格な信仰生活を送られている方で、その熱烈で厳格な面から、周りの方となかなか調和や一致が 難しい時もありました。

牧師になりたての私も、直接交わる機会も多い家内も、厳しい指摘や助言を受け、理解し合うのが難しく感じる時もありましたが、 神様のあわれみと教会の皆様の助けもあって守られてきました。そのような難しさを感じる時、一番の支えになったみことばは、 上記の「私たちの国籍は天にあります」で、たとえ地上で理解しあえなくても、いつか共に「天の御国」に行き完全に 理解しあえるという希望でした。

そしてその方の最後の時、家内が出した1枚のはがきから、ご家族との連絡が取れ、協力しあうこともできました。 天の御国の希望はどんな困難も乗り越える力があると確信できました。

(文=松本俊雄 牧師)


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