今週のトピック

「中途半端でもよいとする」2015年12月27日

へブル人への手紙 10章 14節

「キリストは聖なるものとされる人々を、
 一つのささげ物によって、
 永遠に全うされたのです。」

今年も、あとわずかになりました。クリスマスの後片付けをし、年賀状を書き、教会や家の整理をし、書類の整理をし・・・、 年内にあれもやらなければ、これもやらなければと、気ばかりがあせります。 12月13日(日)のデイリー・ブレッドのコメントに、「あまりにも完璧を思い描きすぎて、それを実現できないと、 頑張りの終着点は失望です。」ということばがあり、目からうろこでした。

私はもともと小心者で、失敗をしないように、早くから計画を立て、準備に十分時間をとりたい方です。 若い頃は、準備の段階であれこれ考え過ぎて本番(自分にとっては主にメッセージの時)が来る前に疲れ果て、 気力が失われてしまうことがしばしばありました。そこで、このままでは自滅の道を歩むかもしれないと反省し、 本番の時に体力・気力が無くならないように、準備の段階ではあまり無理をしないようにして (たとい不十分と思えても神様にゆだねて)、体力・気力を残しておくようにして来ました。

しかし、いつの間にかこのことを忘れ、準備が不十分で失敗したらどうしよう、上手くいかなかったら人は どう思うだろうかと思い煩い、つい無理をして準備を重ね、大事な本番には、体力・気力が薄れてしまうことがありました。 しかし考えてみれば、イエス様だけが完全で、人間は完璧には遠い存在なのですから、やるだけやったなら (最大努力すべきですが)たとえ中途半端でも良いとしなければと思わされました 。

(文=松本俊雄 牧師)


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