今週のトピック

「わたしも10人の不信仰者とならないように」2015年12月13日

民数記 13章 32−33節(抜粋)

「彼らは探って来た地について、
 イスラエル人に悪く言いふらして言った。
 『私たちが行き巡って探った地は、
 その住民を食い尽す地だ。私たちがそこで
 見た民はみな、背の高い者たちだ。
 ・・・私たちには自分がいなごのように見えたし、
 彼らにもそう見えたことだろう。』」

民数記13章には、モーセが12人の斥候を遣わして、カナンの地を探らせた記事があります。 40日経って彼らはその地の偵察から帰って来てモーセ達イスラエルの民に報告する時、意見が2つに分かれました。 12人の内10人は上記のように否定的に捉えました。しかし、ヨシュアとカレブの2人だけは肯定的に捉え

「もし、私たちが主の御心にかなえば、私たちをあの地に導き入れ、それを私たちに下さるだろう。 あの地には、乳と蜜が流れている。民数記14:8」

と報告しました。それを聞いたイスラエルの民は、10人の否定的な報告に従い、肯定的なヨシュアとカレブを 石で打ち殺そうとさえ言いだしました。その結果、イスラエルの民は不信の罪を負い、40年間の荒野での訓練の時を 過ごさなければならなくなりました。

今年も、もう少しで1年が終わろうとしていますが、時代はますます混とんとしていくような気がします。 また、信仰的に見てもなかなか良いニュースは伝わって来ないような気がします(個人的かもしれませんが)。 そんな中で、つい同じカナンの地を偵察した10人のように、悪いことや問題ばかりが見えてしまう自分がいます。 今から約3500年前の10人の不信仰を自分の反省としなければならないと示されています 。

(文=松本俊雄 牧師)


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