ピリピ人への手紙　２章　４節

「自分のことだけではなく、
　他の人のことも顧みなさい。」

教会の屋根の葺き替え及び外壁工事が始まって２週間経ちました。最初工期は天候にもよりますので、２〜３週間と言われていました。 ところが、実際工事が始まって見ると雨の日が多く、なかなか工事が進みません。さあ、そうなるとだんだん焦る気持ちが出て来て、 毎日天候が気になりだしました。

工事は天候が悪いと、朝に業者の方から私の自宅の方に連絡が入ることになっていました。 工事が始まって３日後ぐらいに、その日の天候情報ではお昼ぐらいから雨の予想でしたが、朝早くから業者の方から 中止の連絡が入りました。しかし、その日は結局夕方まで雨は降りませんでした。 それを見て私は心の中で「今日は工事が出来たのに」と思ってしまいました。その後もはっきりしない天候が続き、 朝起きて天気情報を確認する度に喜んだり、落ち込んだりする毎日でした。

ところが先日、工事の職人さんの作業の様子を見ていて、天気一つでこんなに一気一優する自分の姿がとても恥ずかしくなりました。 その訳は作業が進むか、進まないかの影響を受けるのは、まず業者であり、現場の職人さんだと思います。特に職人さんは、 ただ”仕事をする”と言っても、手順や準備がありますので、そのやりくりが本当に大変だと思います。 また、”仕事をする”＝”収入”になりますので、天候は致命的な問題になるはずです。ところが職人さんは、いつも落ち着いて 淡々と仕事をしています。自分は本当に自分の事しか考えていないと、深く悔い改めました。

（文＝松本俊雄 牧師）

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