今週のトピック

「テロリストへー『憎しみという贈り物をあげない』」2015年11月22日

マタイの福音書 5章 44節

「しかし、わたしはあなたがたに言います。
 自分の敵を愛し、
 迫害する者のために祈りなさい。」

先週11/13日(金)に起きたフランス・パリの同時多発テロには本当に驚かされたというより、大きな怒りと憎しみを覚えました。 犠牲者の多さと同時に、倒れた人にまで銃弾を撃ち込むという凄惨さに、人間がここまでやれるのかという戦慄さえ覚えました。 その後もフランスでは容疑者の捜索、銃撃戦、次のテロを警戒する様子と、おびえる市民の姿が報じられています。

そのような中で、丁度1週間経った11/20(金)の朝日新聞に、「テロリストへ ー『憎しみという贈り物をあげない』」と言う、 妻を失った男性・仏人ジャーナリストのアントワーヌ・レスリさんがテロリストに向けてつづったFacebook上での文章に共感が 広がっている、という記事が出ていました。

読んで心を打たれました。そして長い間忘れていた大事な物を思い出した気がしました。 「自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい」の教えは聖書の基本的な教えで、「憎しみからは何も生まれない」事は もう十分に理解しているつもりでした。ところが日々の現実の生活の中では、本当に小さな事で、憎んだり、妬んだりしている 自分が多くいます。自分の信仰は本当に生きて働いているのかを問われました。

(文=松本俊雄 牧師)


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