今週のトピック

「過ぎたる愛」2018年 10月 28日

第1ヨハネの手紙 4章 11節

「愛する者たち。
神がこれほどまでに私たちを
愛してくださったのなら、
私たちもまた互いに愛し合うべきです。」

(引用元:聖書 新改訳 2003新日本聖書刊行会)

先週火曜日に行われた子育てサークル・ハンナの会では、参加されているお母さまがたと色々とお話しをすることができました。その中である方が言われていた話の内容が私の心をとらえました。それはだいたいこのようなことでした。「自分は母からすごく愛されて育った」「過保護だったかもしれない」。

一般的に、過保護にしてしまう子育ては多くの問題を引き起こすことがあると言われます。しかしそれはあくまで客観的な視点に立っての話だと思います。子どもの立場から主観的に「自分は過保護に育てられた」と思うこととは別だと思うのです。きっとその方はお母さまが一生懸命に自分を愛してくれてきたことをしっかりと受け取り、感謝した上で、自分ならどうしようかと今、母としてわが子に心からの愛を注いでいるのではないかと思えました。

この事は、神さまから私たちに注がれた愛において同様、いいえそれ以上のことだと私は思います。私自身が神の子であるイエス様に対して、「自分の罪の身代わりになって十字架にかかってほしい」と願ったわけではありません。私自身にとって、十字架上の犠牲は「過ぎたる事」じゃないかと、教会に長く集っている今でも思うことがあります。しかし神さまの愛は私、いいえすべての人間の思いを超えて深く広かったのです。

すべての事は神様が、イエス様が勝手にしたことだと無視することもできると思います。しかしそうではなく、素直にあふれる感謝をもって受け取り、その愛によって喜んで生きていくものでありたいと願っています。そして私も少しでも隣人に愛を注げるものでありたいと心から思わされています。

(文=加藤信行 副牧師、原文を修正し追記した上で掲載)


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