今週のトピック

「彼は、預言者イザヤの書を読んでいた」2017年03月05日

使徒の働き 8章 27-28節

「そこで、彼(ピリポ)は出かけた。
するとそこにエチオピアの女王カンダケの高官で、
女王の財産全部を管理していた宦官のエチオピア人がいた。
彼は礼拝のためエルサレムに上り、いま帰る途中であった。
彼は馬車に乗って、預言者イザヤの書を読んでいた。」

教会の年度末と保育園の年度末が重なり、慌ただしい日々を過ごしています。今年はその上に、体調不良も加わり、ますます焦ってしまいます。こんな時こそ、ゆっくり心に余裕を持って、信仰に立たなければと思いますが、なかなかできません。信仰の原則は聖書を読む事、祈る事、教会に行くこと(礼拝と交わり)の3つがありますが、個人的にはまず聖書を読むことが最初だと思っています。ところが、これがなかなか出来ないのです。読もうとすると、ついあれもやらなければ、これもやっておかなければと気持ちが揺れて集中できません。

そんな時、このエチオピアの宦官の記事は励ましになります。彼ははるばるアフリカのエチオピアからエルサレムの神殿に礼拝に来た人でした。しかし、そこで満たされず(救いの確信を得ることができず)空しい思いで帰途についたのかもしれません。それでも一筋の希望を持って、馬車に乗りながらイザヤ書を読んでいたのかもしれません。そこにピリポが遣わされ、彼からイエス様の十字架の福音を聞き明確な信仰を持ち、救いを体験し、バブテスマを受け、「喜びながら帰って行った。」と記されています。あらゆる工夫をして聖書を読まなければと思います。

(文=松本俊雄 牧師)


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