今週のトピック

「自分の愚かさを示された時」2017年01月08日

箴言 19章 3節

「人とは自分の愚かさによって
その生活を滅ぼす。
しかもその心は主に向かって激しく怒る。」

信仰を持つ前、この世は不公平と矛盾に満ちていると思っていました。そんな世界で、いくら真面目に、真実に生きても意味が無いのではないかと無気力な生活をしていました。また、神がいるなら、そんな世界を造られた神に怒りを持っていました。そんな時、興味本位で立ち寄った教会で聖書を読むことを勧められ、この箴言19章3節のみことばを読みました。読んで直ぐにこれは自分のことを言われているとわかりました。自分はもともと、短気で、怒りっぽい性格だと思っていましたが、成長するにつれ、その原因が何か心の中にある満たされない思いから来ているのではないかと思えて来ました。また、いろいろなことに興味を持ち始めるのですが、長続きせず、みんな中途半端に終ってしまう性格で、両親も「俊雄は何をしても長続きしないね」と半ば諦めていました。

聖書で「愚か」とは、神を知らない(わからない)という意味ですが、「神を知らない=自己中心的に生きる」ことですから当然、責任は自分で取るべきなのに、「その心は主に向かって激しく怒る」とは、本当に矛盾しています。そう考えるとこの世が矛盾しているのではなく、自分自身が矛盾していることが本当に良くわかりました。今年で信仰を持って50年経ちますが、神に怒りを持ち続けなくて本当に良かったと思っています。

(文=松本俊雄 牧師)


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